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墨東向島 赤線跡を歩く

墨田ユキってつやめかしい名前だなと思う。
昔から赤線やら花街やらにに惹かれる私は、ちょっとセンスが親父な部分があるようで、チャングンソクの微笑みよりも100倍、墨田ユキの上気した表情にぐっとくる。
その墨田ユキ出演の映画『墨東綺譚』は墨田ユキを眺めるだけでも観る価値がある。

原作である永井荷風の『墨東綺譚』の舞台となったのが墨東・玉の井。現在の東向島5丁目あたり。ここは大正時代から私娼街として栄えたいわゆる赤線地帯。戦前には多いに栄えたが、東京大空襲で消失。その後昭和33年の売春防止法施行ですたれていく。焼き出された玉の井住民は東向島一丁目の鳩の街商店街のあたりに移り住んだというから、ここも赤線跡。そんな墨東を歩きたくなって、浅草から玉の井までを一人で歩いてみた。


浅草駅をおりると人だかり。なんで?と思うと皆出来上がったばかりのスカイツリーを眺めている。「スカイツリーって眺めて楽しいの?」と問いたいが、「赤線跡歩いて楽しいか?」と反論が束になって飛んできそうなので、そのまま駅前の喧噪をあとにする。

牛嶋神社から。巫女さんとスカイツリー。



向島料亭街には一時は1300人もの芸妓さんがいたという。今も風情ある料亭が残る。


向島の路地。




言問橋方面に歩くと有名な長命寺さくら餅の店。店は高速道路の脇にある。しかし一歩足を踏み入れれば店内はお江戸情緒全開。店内で煎茶と一緒にさくら餅を食べられるのも嬉しい。



塩漬けの桜葉は単体で食べればしょっぱすぎる位。葉も一緒に食べる。こし餡のさらっとした甘さに若干桜葉の塩気が勝つので、結構パンチがある味。



言問団子の店も近い。

6号線から右折、鳩の街商店街へ。



玉の井の人々が戦火で消失後、移り住んだという。つまりここも赤線跡。今は八百屋や花屋、質屋など下町の生活を身近に感じられる商店が建ち並ぶ。が、時代に迎合して古民家カフェもある。

ここから東向島駅方面へ。

玉の井遊郭跡あたりには当時のおもかげはあまりないが、それでもこんな建物が。



足を伸ばすと隅田川。お正月に今年一本目の映画として溝口健二の「赤線地帯」を観たけど、川沿いの風景があったなぁ。あれはこの辺なのかなぁ。なぜ元旦から「赤線地帯」のような暗い映画見てるのかという突込みは甘んじて受けます、ハイ。


そういえば、向島~玉の井では家の前でひなたぼっこしているお年寄りをいっぱい見かける。
そんな中カメラを持って通り過ぎるよそものの私。この街に受け入れられるかはねのけられるか、値踏みされているようなバツの悪さを感じて、いそいそと赤線跡を立ち去った。

# by itsuki_yoshino | 2012-05-24 12:22 | Comments(0)

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ベビーカーで歩く京都の旅 その4 祇園へ

昼ごはんに予約していた寺町よしくらへ。子連れで、しかもベビーカーだけど美味しい和食を食べたい。でも子連れだから、京懐石という感じでもないなと考えて選んだこの店のランチは、選べるメインにおばんざい食べ放題がつくというもの。かぼちゃの煮物や里芋のにっころがし、卯の花などのおばんざいなら息子も食べられると思ったのは大正解。しかも座敷をとってもらえたため、落ち着いてゆっくりと食べられた。頼んだ海老の天ぷらも揚げ加減がもう絶妙。

午後は観光モードで祇園に行くため出町柳駅を目指す。出町ふたばで豆餅を買い、鴨川を渡って駅へ。

出町柳の商店街が元気




祇園花見小路。the観光地。



八坂の道。





ねねの道を通って、石塀小路へ。想像していたより整然としていてちょっと拍子抜け。古さが感じられないけど、最近整備したんだろうか。重伝建の町並みにはこういうの多いな。

ちなみに息子はほんやら洞から御所、出町ふたばまでを歩く。一歳11か月児にしてはよく歩いたんじゃないか。そしてベビーカーで就寝。ベビーカーって荷物も運べるしベッドになるから本当に便利だ。マクラーレンのspitfireを使ってるんだけど、このタイプは足回りもしっかりしてるので、嵯峨野の坂道も西陣の道路も楽だった。寝てる間に静かにお茶もなかなかいいし、子連れ旅にはベビーカーは欠かせないと思う。

祇園を出て京都駅へ。お弁当を買い新幹線に乗り込む。ちなみにこだまのグリーン車を使ったのですが、早いのぞみやひかりに比べ、こだまのグリーン車はすいている。ひろびろシートだし、平日ということもあり、車両には乗客が2~3組しか乗っていなかった。子連れだとどうしても騒いで周囲に迷惑をかけないようにと気を揉むけど、その点こだまのグリーン車はおすすめ。途中何度かぐずりかけ、抱っこでデッキに移動したけれど、おおむね快適に移動できた。

帰りの新幹線で出町ふたばの豆餅を。これ、おいしいなぁ。豆のほんのり塩気と餅の柔らかさ、漉し餡の押しつけがましくない甘さ。これが一体になってくせになる味。塩梅ってこういうことかな。

こうして無事に東京駅へ。


子連れの旅は制約も多いし、正直これまでのように旅を楽しめないような気がしていた。実際現地についてみたら、行きたいところに行けなかったりするのではないかと思っていた。旅のエッセイやコラムを書く仕事をしているのに、出産後はなかなか旅にも出られずにいたことも不安だった。でも心配をよそに子ははしゃぎ、嵯峨野も西陣も祇園も堪能できた。階段や混雑さえ避ければベビーカーでも快適。これなら子連れでの旅も広がりそうだ。

確かにゆっくりと写真を撮ったりはできないし、事前の電話で子連れはダメと断られたところもいくつかあった。でも逆にちゃんとリサーチして計画立てて、子連れOKベビーカーOKかを確認して、混んだりぐずったりしたらすぐに立ち去ることも心がければ、十分に快適に旅ができるように思う。今までどおり自由きままに放浪、とはいかないけれど、でも、これからも旅を楽しめそうだ。

それにしても京都の時間はゆったりとしている。新幹線からおり中央線に乗り込んだ途端、車内の殺伐とした雰囲気とせわしない時間の流れが嫌になる。もっとゆったりと人間らしく暮らしたいな、それはひょっとしたら東京ではないのかもしれないな。そんなことを思いながら家路についた。

# by itsuki_yoshino | 2012-05-23 23:48 | Comments(0)

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ベビーカーで歩く京都の旅 その1 嵯峨野

新幹線をおり、山陰本線で嵯峨嵐山へ。ちょうど昼時でおなかもすいた。事前に電話したところ、行きたかった「味生」は定休日ということで、子連れでも入りやすそうな鯛匠hananaでランチ。ベビーカーは預かってくれるということで安心。

hananaについてはあまり知らなかったが、駅近くにある鯛茶漬けの店。胡麻ダレにつけた鯛の刺身を、まずはお造りで、次に丼で、最後にお茶漬けで味わうという段取り。野菜の炊き合わせと漬物、甘味がついて2000円也。ゴマだれで鯛の刺身って意外にあうんだな。

嵯峨野散策開始。野宮神社横の竹林をぬけ、愛宕ふる道街道を目指す。竹林をさわさわと風が吹き抜ける。時折走る電車の音はどこから聞こえてくるのか。
見渡す限り緑。竹の緑、苔の緑、池の緑。



竹林の小道を舞妓さんが通り過ぎる。(写真はぶれちゃったけど。)



静寂光寺のわきから化野念仏寺方面へ。化野念仏寺はとても好きな場所。風葬されていた無縁仏を弘法大師が供養したのが由縁とか。でも階段があるので今回はスルー。

化野念仏寺から鳥居本を目指す。この一帯が愛宕ふる道街道とよばれ、わら葺の民家や町屋など風情のある風景がつづく。



ちなみに嵯峨嵐山駅からここまでは坂道だけどベビーカーOK。普段からよく歩く人ならさして苦ではないと思う。ちなみに祇王寺のあたりまではベビーカーで昼寝していた息子、途中で起きて鳥居本まで歩く。

帰りは清凉寺方面へおり、大文字茶屋で名物のあぶり餅とおうす(抹茶)を。駅前の真新しい建物より、こういう茶屋のほうが京都らしさを感じられてよいです。あぶり餅、小さくちぎったら子も喜んで食べる。

# by itsuki_yoshino | 2012-05-23 23:47 | Comments(0)

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ベビーカーで歩く京都の旅 その2 北野白梅町の夜

ここから嵐山電鉄の路面電車にのって北野白梅町へ。車窓からも小さな寺や緑が眺められて、のんびりとした時間が流れる。

北野白梅町は北野天神のある街。日本最古の花街である上七軒花街もあり、花街好きの私としてははずせない。

宿は「京のやど卯の花」へ。当初ひとり旅の予定だったので、片泊まりで一人旅向きのこじんまりとしたこの宿をとったけど、子どもも連れて行くことになり変更をお願いしたところ快諾していただけました。感謝です。

一人旅ならば夜はここからバスで祇園に出てカメラ散歩して、夜の巽橋を写真におさめて、それから祇園で夕食を…と思っていた。が、ベビーカーでの京都市バスはハードルが高い。しかも息子は卵牛乳アレルギーで和食しか食べられないため、店選びも難航しそう。そこで宿のご主人に「このあたりに和定食が食べられるお店はないですか」と尋ねたところ、教えてもらったのが「かみや」さん。早速息子の手をひいてぽてぽてと向かう。


この「かみや」さんの和定食(1500円)が本当においしかった。鮭のつけやきにおばんざい三種類、それからお造りに、お味噌汁。ふっくらとした焼き加減の鮭、東京のものとも九州の田舎味噌とも違う味わいのこっくりとした味噌汁、おばんざいも美味しい。むかし神楽坂にある会社に勤めていたとき、時々行っていた小料理屋のランチを思い出す、何気ないけど幸せなごはん。帰り際には子どもにとおもたせでおせんべいまでいただく。素朴だけど、一度食べ始めると止まらない。このおせんべいは京煎堂の豆あわせかな?

夜はカメラを持って花街撮影と思っていたけど、もう満足。宿に戻る。

このあとがまたいい時間だった。部屋に小さな坪庭(風のベランダ)があって、そこから暮れなずむ西陣の街を眺めているといろんな音がする。家路につく高校生同士のおしゃべりは、はんなりとした京なまり。自転車のチャリーンという鈴の音。コトコトとどこかの家から夕支度。せわしない東京のものとは違う、ゆったりとした夕方。こういう京都を感じたかったんだ。

部屋の中に戻るともう夜だというのに、息子が笑って「いこう、おそと、いこう」という。よほど京都散策が楽しかったらしい。しかしごめん、おかあさんはもう疲れたよ。なんだかんだで息子を説得し、眠りにつく。

# by itsuki_yoshino | 2012-05-23 23:47 | Comments(0)

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ベビーカーで歩く京都の旅 その3 西陣を歩く

朝起きてまた坪庭に出てみる。朝の西陣。西陣織の機の音が聞こえるかと期待したけど、残念聞こえず。小さいとき住んでいた街に機工場があって、その音が好きで、時々近くまで聞きに行っていた。西陣のものはあの音に似てるのか、違うのか。

宿の朝ごはんは小鉢がいっぱいで食べごたえあり。

さて、今日は楽しみにしていた西陣散歩。西陣には人気のある観光地があるわけではないし、観光で訪れる人も少ないだろうけど、だからこそ普段着の京都が味わえるんじゃないかとワクワク。

北野天神にお参り。修学旅行のバスがやってきて混みそうだったのでそそくさと退散。

日本最古の花街である上七軒花街。古い町屋のお茶屋が立ち並ぶ。軒先に必ず赤い丸が描かれたぼんぼりが下がっているんだけど、これは何かの印?お茶屋マーク?



路地裏のほうが味わい深い。





ここから紫野方面へ。途中釘抜き地蔵による。苦を抜いてくれるとのことで信仰を集めているとか。私は心の苦を抜いてほしい。

願掛けして釘を奉納するようです。



船岡温泉方面へ。いたるところに趣深い町屋が残る。

古い銭湯を改築した「さらさ西陣」というカフェがあると聞き、行ってみたいと寄った.。が、まさかの開店前。ショック。さらに隣のわらびもち茶洛も定休日。この2軒楽しみにしてたんだけどなぁ。




気を取り直して、大宮通を下り今出川方面へ。途中、京都御所前にある喫茶店「ほんやら洞」の支店らしきカフェがあったので休憩。ここも面白い建物。カフェの奥にはギャラリーのような庭があり、入り口近くの吹抜けには音楽・映画のフライヤーやミニコミがおいてある。京都の文化発信基地をになっているのか? ところでここは東京国分寺にある中山ラビさんの「ほんやら洞」とは関係あるんでしょうか?暖簾分け?



一休みしたら出町柳を目指す。今峯神社を通りかかり参拝。けまりの神様転じてスポーツや芸能の神様みたい。ここにも修学旅行生がいっぱい。途中、京都御所で休憩。

# by itsuki_yoshino | 2012-05-23 23:47 | Comments(0)

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京都ひとり旅を企てた…が

子育てをはじめてもうすぐ二年。
祖父母の手伝いもなく夫の帰宅も深夜なのでほとんどひとりで子育てをしてきた。
さすがに息切れ気味で今年に入ってから虚ろにため息ばかりついていた私に夫が言った。

「一人旅でもしてくるといいよ」

ほんとに?
この言葉を聞いた途端、気持ちは天にも昇りそうになる。
夢にまでみた自由な時間、もう出来ないんじゃないかと思っていた一人旅。
何処行こう?と考えて、京都に決めた。

それから数日は浮かれっぱなしだった。
京都へは5回行ってるから、主な寺社はすでに訪れたことがある。
金閣・銀閣・東寺・清水寺・化野念仏寺・静寂光寺・竜安寺・渡月橋・八坂神社・下鴨神社・二条城・円山公園・平等院・延暦寺・建仁寺・広隆寺・平等院。この辺は行ったことあるから今回はもういいや。
できればなんてことない路地裏をのんびり歩きたいな。
普段着の、京都の何気ない暮らしを感じながらただのんびり歩きたい。

そう思って西陣界隈を歩くことにした。
それから嵯峨野エリアは好きだから今回も歩こう。
べただけど石塀小路やねねの路も最後に寄ろうかな。
三十三間堂は行ったことないから、最後に仏像を観ながら静かに考え事しよう。

ああでもないこうでもないとプランを練った後にむくむくとこんな気持ちが頭をもたげる。

やっぱり息子と離れたくないな…

とはいえ、せっかく考えたプランを無駄にするのもさみしい。
ええい、ならば連れてっちゃえ!

というわけでベビーカーを押して京都を旅することにした。

# by itsuki_yoshino | 2012-05-23 23:46 | Comments(0)

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ブーゲンビリア

3月に南房総に行ってきました
菜の花を見たくて

あいにくの土砂降りで
菜の花もずぶぬれで
もちろん自分もずぶぬれで

それでも花が見たくて
「花倶楽部」という温室内で花を探しました
ブーゲンビリアが咲いてた

療養所の海にはブーゲンビリアが咲いていて
いつもまぶしいくらい太陽が照ってた

ブーゲンビリアはそういう場所にある花だと思ってたけど
雨空の下で見るのも悪くないと思った

# by itsuki_yoshino | 2012-05-03 23:20 | Comments(0)

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グロテスク





花ってグロテスク
そう 人の心みたいに

言葉を葬れば
なかったことに出来るでしょう?

葬らなければ
また私はそれを刃にしてしまう

# by itsuki_yoshino | 2012-05-03 23:08 | Comments(0)

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それまで

あれから思うようになった

考えなきゃいけないのは

どう生きるかじゃなくって

死ぬまでの時間をどう生きるかだと

それが明日なのか一年後なのか10年後なのか分からない

けれどそれはいつか来て

そこかしこに転がっていて

それまでをどう生きるかのために

自分達は生きてる







# by itsuki_yoshino | 2012-05-02 00:32 | Comments(0)

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青梅鉄道公園&小金井公園

元々多少は鉄道は好きですが、いわゆる鉄オタではなく
どちらかというと時刻表を見ながら旅を妄想することの方が好きだった私。
鉄道の車窓から眺める景色も好きだったな。
鉄道での旅は大好きだけど乗り鉄を名乗るほどじゃない。

しかし、まさかの息子子鉄化により
今では毎日youTubeで鉄道動画を見る日々。
すっかり鉄道ソングにも詳しくなり、鉄道本ばかり読まされ…
段々車体にも詳しくなってきた。
この頃は鉄道目当てに出かけることも増えました。

都内でSLを見られるところ結構あるんですね。
先日行った青梅鉄道公園は面白かった。
それほど広くはないけれど、実物のSL車両や新幹線の車両が屋外に並んでいて
車内に入ったり運転席で遊んだりできる。
青梅駅からそれほど遠くない山の上にあり、自然もいっぱい。

はじめて見る本物のSLにあまりにも息子がはしゃぐので
嬉しくなって今週は小金井公園へ。
写真は小金井公園にあるSL。
こちらは一台だけですが、土日のみ公開されているそうです。

そのうち子連れ鉄道エッセイとか書けそう。

# by itsuki_yoshino | 2012-05-02 00:15 | Comments(0)

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